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史上最大のゲスト、ハリソン・フォード

 
 

コナン(以下「コ」):(大歓声)みんな明らかにこのツーショットに興奮してますね。実は初対面じゃないんですよ。数年前に「会った」ことがあるんですが、多分覚えてないと思います。

ハリソン・フォード(以下「ハ」):覚えてない

コ:ま、許します

ハ:よかった

コ:僕のこと『ハッピー・デイズ』のラルフ・マルフだと思っている人多いですから。2年半前、ワシントンDCでイベントやってて夜遅くホテルに帰ったんです。スポンサーに立派なホテルをとってもらって。ロビーを抜けてエレベーターに乗ったんですが、ドアが閉まりかけたときに誰かが「待ってくれ!」って。でも、とてもカッタるくて一度は開くボタンを押そうとしたんですが面倒くさくなって無視したんです。で、壁にもたれてドアが閉まるのを見てたら、なんとあなたの顔が…閉まりかけのドアの隙間から怒ったハリソン・フォードの顔。もう「ドヒャー!」って気分でした。

ハ:おやすみ(握手して帰ろうとする)

コ:ちょ、ちょっと待ってください。疲れてて気づかなかったんです…

ハ:こっちも疲れてたんだよ。その日忙しかったんだろうけど、私も同じさ。

コ:申し訳ないです。もう時効かとも思ったんですが、やっぱり悪い気がしたので…

ハ:あのとき17階も歩いて上がったんだぞ。君をとっ捕まえようとね。

コ:そういえば、しばらくして誰かが部屋のドアを叩いてました。

ハ:コナンとは気がつかなったけど、とにかくノッポの不届き者を見つけようと。見つかってうれしいよ。

コ:あのときの状況を再現してみましょう。まず、僕がどれほどアセったかを再現します。向こうのカメラを見てください。疲れた顔に、怒りがプラスして…(ドアが閉まる)

こんどはあなたから見た僕を再現します(ドアが閉まる)

あなたほどの大スターなら僕なんて簡単に始末できますね

ハ:そんなことないさ

コ:でも、今日は来てくれて感謝です

ハ:とんでもない

コ:映画がナンバーワンのヒットです。おめでとうございます。

ハ:今だけさ

コ:なにか裏事情でも?

ハ:でも、ほんとに嬉しいんだ。評判もいいし。

コ:しかしそのクールさは有名ですよね。あまりハシャいだりしないと。もし僕の映画がナンバーワンになったら、そりゃもうボンテージ姿で踊っちゃいますよ。もう間違いなく。映画の大ヒットで興奮しないなら、ハリソン・フォードをゴキゲンにするものって何があるんですか。

ハ:ハシャぐことはないな

コ:今日はいくつか実験させてもらいます。
まず、もしリンプ・ビスケットにベースで参加したら興奮しますか?

ストリートキングに挑戦したら?

もし生まれ変われるとしたら?

これでもまだダメですか。あ、エキサイトしてきましたね。

ハ:実はボンテージも着てるんだ…

コ:ワオ

ハ:なわけないだろ

コ:そんなことは内緒にしといてくださいよ。だから同じエレベーターに乗せたくなかったんです。じゃ、映画のハナシをしましょう。『What Lies Beneath』ちょっと怖めの映画ですね。

ハ:ああ、血が吹き出したりするタイプじゃないが、心理的なスリラー映画だ。

コ:そのほうが逆に怖いですよね。

ハ:そうだ

コ:恐怖映画って好きなほうですか?よく観たりしますか。

ハ:いや

コ:好きではない?

ハ:ああ。あの手の映画が好きな人がいて嬉しいよ。でも個人的にはダメなんだ。

コ:いままでで一番怖かった映画は?

ハ:『バンビ』だね

コ:は?

ハ:観たことは?

コ:昔ですが、あります。

ハ:多分、君のは違うバージョンだと思う。私のはフランス語版だったから。

コ:それで怖かったと?

ハ:とってもね。母親をなくすなんて、考えただけでも怖いことさ。

コ:心理的に怖かったんですね?

ハ:ああ

コ:けっこう怖がりですか?すぐ驚いたり?

ハ:いや

コ:ハー!

ハ:な、大丈夫だろ?

コ:せっかく気合入れたのに。なんでもインディー・ジョーンズの新作を検討中とか?本当ですか。

ハ:ああ、うちの裏庭で孤独にね。ビデオ版ってやつさ。
 いや、冗談抜きでやりたいと思っている。今は台本の上がりを待ってるところさ。それにスピルバーグやルーカスとも話し合わないと。

コ:みんな続編を楽しみにしてますよ。あなたが80歳になっても、子分にお宝を持ってこさせる役ができます。インディー・ジョーンズが電動ベットから起き上がって「よくやった、お疲れさん。向こうにまとめといてくれ」なんて…
では、最後にお願いがあります。あなたはこれまでのゲストでも史上最大の大スターなわけで…もちろん明日のMR.Tもいますが…。大スターってインタビューが終わるとすぐに帰ってしまうことが多いんです。それで、今日はあなたに番組エンディングのスタッフロールが流れる1:30までいてほしいと…

ハ:1:30だって?

コ:ダメですか、やはり?スケジュールがギッシリ?

ハ:できれば残りたいんだ、本当に…でもオーブンでクッキーを焼いてる途中だから

コ:そんなクサイ言い訳初めて聞きましたよ。じゃこうしましょう。今、ここでエンディングを収録して、放送で最後に流せば視聴者はあなたが最後まで残っていたと思いますよ。

ハ:それは困る

コ:(無視して始める)今日は最後まで見てくれてありがとう。なんと、キャロライン・リア(もう1人のゲスト)が帰ってハリソン・フォードが残っているなんて!じゃ、みんなオヤスミ!(バンドがエンディングテーマを演奏し始める)

いや素晴らしかったです。さすがです。

ハ:じゃあな

コ:まだですってば…『What Lies Beneath』は全国で公開中。今日は本当にありがとうございました。
 


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